組織にとって、もっと大切なこと
昨日は、目的を持つこと、
そしてコミュニケーションをとって、目的を共有して、
メンバーの貢献意欲を高めることが大切と書きました。
もっと大切なことがあるのです。
信頼関係があるかどうか
信頼関係を築くことがもっと大切です。
信頼関係がないと、
適切なコミュニケーションをとることができません。
したがって目的を共有することもできません。
貢献意欲も高まりません。
形だけの目的を掲げても、意味がありません。
信頼関係を築くためには
ただ、信頼関係を築くことは簡単なことではありません。
時間はかかりますが、日ごろからの心がけで信頼関係を築くことができます。
カウンセラーの基本的技法に「傾聴」というものがあります。
この考え方が信頼関係構築に活用できますので、ご紹介します。
アメリカの臨床心理学者カール・ロジャーズは、
傾聴の基本的態度として、3つの条件を挙げています。
①自己一致
うわべを飾るような、見せかけの態度ではなく、
ありのままの自分でいることです。
自分の内面に気づき、ありのままに受け止め、
自分の意識を否定したり、歪曲したりしないでいられることが
信頼関係を築く一歩になるのです。
②受容(無条件の肯定的配慮)
相手をそのまま受け入れることです。
どんな相手であっても、たとえその人の考えや行動が容認できなくても、
選択したり、評価したりすることなく、相手を尊重することが重要です。
③共感的理解
相手の主観的な見方、感じ方、考え方を、
その人のように見たり、感じたり、考えたりすることです。
全く同じように見たり、感じたり、考えたりすることは難しいですが、
自分自身の個人的な価値判断ではなく、
相手の気持ちを知ろうとすることが大切なのです。
経営者も従業員も、年上も年下も、先生も生徒も、親も子供も、
この3つを意識して、相手に接すること、
そして信頼関係を築くことが組織において何よりも重要だと考えています。
相手が受け取る状態にないときに、
いくら素晴らしいことを伝えても意味がないのです。
受け取る状態というのは「信頼関係」です。
何よりも信頼関係を築くことを優先することが望ましいのです。
影絵は、信頼関係を築くヒントになる
私たちの行う影絵は、信頼関係を築くヒントになります。
影絵は、実物を見せずに影で表現します。
自分の状態と、他者が見る状態は異なります。
影絵にする人形や手など、自分の状態を知ることが大切なのです。
自己一致の考え方と近い部分があります。
また、影しか観客には見えませんが、
実物に囚われることなく、観客は影を尊重して受け入れるのです。
これは、受容と近い考え方があります。
そして、観客は影で何を表現しようとしているのかを読み取ろうとします。
これは、共感的理解に近い考え方です。
影絵では、このような学びがあるのです。
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