影絵師として活動する理由:壁を低くしたいから

参加・体験型の影絵人形劇をしています。

世の中には、
いろんなものの間に壁があります。
この「壁」について私の考えを書いていきます。

「壁」を作ってしまう理由

例えば、
大人(親)と子ども、
先生と生徒、上司と部下、
男性と女性、先輩と後輩、年上と年下・・・

でもこれらの壁は、
ほとんどイメージだけのもの、
自分の中で作り上げたもの
だと感じています。

大人(親)だから、子どもだから、
先生だから、生徒だから、
上司だから、部下だから、
男だから、女だから、
先輩だから、後輩だから、
年上だから、年下だから、
と、勝手に壁を作ってしまっていることが多い
ように感じています。

なぜ、壁を作ってしまうのか。
それは、壁があるほうが楽だから
だと私は考えています。

夢は、子どもだけが持つものなのか、
親、先生、上司、先輩、年上だから、偉そうにしていいのか、
などなどを私は考えることがありますが、
夢を追わないほうが楽だ
と感じている人は、
「大人になってまで夢を追うべきでない」
と言うでしょうし、
立場が下の人の意見は聞かないほうが楽だ
と考えている人は、
「親(先生・上司・先輩・年上)の言うことを聞け!」
と言うでしょうし、
立場が上の人の意見に従うほうが楽だ
と考えている人は、
「親(先生・上司・先輩・年上)の言うことを聞け!」
という言葉を受け入れるでしょう。

それをやっとけば楽だから、
他との間に壁を作っておこう、

というのが壁を作ってしまう大きな理由
だと私は考えています。

壁を完全になくすことは不可能ですし、
完全になくす必要はないです。
ここでいう壁は、
必要以上に高い壁という意味です。

「必要以上」「必要か不必要か」というのも人それぞれ基準が違いますが、
「高くすると楽だから」という壁は
必要のない壁です。

でも、人間なら誰もが、
こんな壁を作ってしまうことはあります。
ただ、その壁は可能性を小さくしている場合があると感じます。

大人だって夢を持っていい。
大人にも夢を叶えられる可能性はある。

親(先生・上司・先輩・年上)が
絶対的存在ということもない。
子ども(生徒、部下、後輩、年下)には、
親(先生・上司・先輩・年上)以上の
可能性があるかもしれない。

可能性を信じることができないから、
壁を高くして楽をしようとしている
と感じています。

私が低くしたい壁

私は、影絵師として活動する理由のひとつに
「いろんな壁を低くしたい」
という思いがあります。

子どもたちに
「大人が影絵人形劇を楽しむ姿」を
見てもらうことで、
また、観客の子どもたち、大人(親・先生)たちを
巻き込んでみんなで楽しむことで、
大人(親)と子ども、先生と生徒、
という壁を低くしたいと考えています。

私の影絵人形劇のスタイルは、
大人(親)と子ども、先生と生徒、のほかに
次の2つの壁も低くしようとして生まれたものです。

その壁とは
①演者と観客
➁芸術家と大衆
です。

演者と観客の間には、
当たり前ですが壁があります。
壁を低くすると、
予想外のハプニングが起こるリスクが存在します。
リスクを回避するのも重要ですが、
私は、「演者と観客の間の壁を低くしたほうが一体感が生まれやすい」と考えています。
ハプニングも含めて、
一体感を楽しんでもらおうと考えています。

そのために、私は「子どもたちと同じ目線に立つ」ことに努めています。

また、芸術家と大衆の間にも、
高い壁が存在しているように感じます。
誰でも気軽に芸術に触れる場、
自由に芸術をたしなむ場
が必要だと考えています。

小学生のころ、絵画や工作をしたときに、
先生や周りの大人たちに評価されます。
(芸術家ではない、芸術家になろうとしない)
大衆に評価されています。
芸術性が高いか低いかなんて分かりません。
先生や周りの大人たちの評価が低いところを修正することによって、
芸術性が損なわれる恐れもあります。

子どもたちには、
先生や周りの大人たちの評価がないところで、

気軽に芸術に触れて、
自由に芸術をたしなんでほしい、
と考えています。
そのために、私は影絵人形劇で「親しみやすい雰囲気を作る」ことに努めています。

私は「芸術家」になりました

文化庁が行う「文化芸術による子供の育成事業」の中で
「芸術家の派遣事業」というものがあります。

私は2019年度から、
小学校に芸術家として派遣されることになりました。

芸術や芸術家というと、
遠い存在のもの、手の届きにくいものというイメージ
をお持ちの方もおられるかもしれませんが、
「こういう芸術もあるよ」
「こういう芸術家もいるよ」
ということを伝えていきたいと考えています。

いろんな壁を低くするための活動を
これからも続けていきます。

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※影絵劇団「打ち出の小づち」Facebookページ

小規模の(児童数おおむね150名以下の)
小学校や保育園などで影絵人形劇の出張公演を承ります。
(150人を超える場合は、2ステージ開催をオススメします)
お気軽にお問い合わせくださいませ。

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