テクニックは時に信頼を失う
私は小学校を中心に、
影絵人形劇の公演を行っていますが、
気を付けていることがあります。
それは、
「テクニックだけでこなさない」
ということです。
子どもたちと関わるときに、
子ども相手だから、
このように接すれば良いだろう、
コミュニケーションの基本は傾聴だから
オウム返しや相槌などを駆使しよう、
とりあえず褒めておこう、
などのテクニックでこなさないように
意識しています。
テクニックを使うためには
相手を枠組みにはめてしまいます。
なぜなら、
テクニックを使うためには
このタイプはこのようにしよう
と考えるわけです。
自分の頭の中にある枠組みに
相手を当てはめるわけです。
自分の経験してきたことでしか、
自分の学んできたことでしか、
相手を判断できなくなります。
世の中は広いです。
自分の経験していないことは
山ほどあります。
自分の知らないことは
山ほどあります。
相手をちっぽけな枠組みに
はめることなんてできないはずです。
それなのに
相手を枠組みにはめて
テクニックを使った場合、
テクニックを使ったことが
相手に知れてしまうと、
一気に信頼関係が壊れてしまいます。
「この人はテクニックで
私と付き合っているな」
と分かると、
気持ちが離れていくのは当然です。
だから私は
「テクニックだけでこなさない」
ように意識しているのです。
自分を高めようとして、
テクニックを学ぶことは
素晴らしいことです。
しかし、
テクニックを使っていることが
相手に知れてしまうと、
逆効果になってしまいます。
こんなことを考えながら、
影絵劇団「打ち出の小づち」
の活動を今後も行っていきます。
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