①絵心

影絵劇ではスクリーンに影を映しますので、「絵心」が大切です。
人形や手が傾いていると、きれいな影になりません。
また、影の大きさはスクリーンと照明と人形(もしくは手)の距離で決まります。
背景とバランスの良い影を映さなければいけません。
影絵劇は、常にスクリーンを見ながら、「絵心」を大切にしながら、行っているのです。

 

②芝居心

影絵劇では人形を操りますので、「芝居心」が大切です。
影のみで表現するので、たくさんのことを伝えようとしても伝わらない場合があります。
その中で、本質だけは伝わるようにしなければいけません。
また、影しか映りませんが、演者の心が乱れていると伝わります。
心を整えることも必要になってきます。
影絵劇では、「芝居心」が影絵となって映し出されるのです。

 

③遊び心

影絵劇は、人形の実物を見せず影のみで表現するので、抽象的でシンプルなものです。
だからこそ「遊び心」が大切になってきます。
影絵の映し方や動きなどで、観客の予想を裏切ることがスパイスになります。
もちろん、気持ちにゆとりがないと、影絵劇を楽しむことができません。
「遊び心」は、影絵劇にとって不可欠な要素なのです。